突然発症した排泄障害。
一時はかなり衰弱し生命の危険さえ感じる程に。
その原因は「前立腺肥大症」でした。(発症から通院に至る経過はこちら)
今回の記事では「前立腺肥大症」の治療として手術を選択した経緯と、その後の様子についてお伝えします。
去勢手術をしていない高齢犬と暮らしている人や、愛犬の「前立腺肥大症」の治療に悩んでいる人は参考にして下さい。
内服治療か手術か
大袈裟にいうと生死を彷徨った排泄の障害は、内服薬の効果による前立腺の縮小と共に軽快していきました。
このまま内服治療を継続し前立腺肥大と仲良くしていくか、前立腺肥大の原因といわれている精巣を外科的に除去するか、いずれかを選択しなければならないのですが、双方にメリット・デメリットがあるで簡単に整理してみます。
内服治療
内服治療のメリット
手術や麻酔による生命に関するリスクが避けられるのが一番のメリットです。
特に高齢犬はそのリスクが高まるといわれています。
内服治療のデメリット
状態によっては内服薬を継続的に服用することになるので、経済的な負担は避けられません。

処方された内服薬は「ウロエース」
薬価は診療機関によって違うので確認して下さいね
また内服薬の効果は完璧ではないので、再発のリスクと副作用はある程度覚悟が必要です。
そして、毛深くなる(らしい)。
手術
手術のメリット
根本的な治療なので再発がない。
手術のデメリット
高齢犬なので、手術や麻酔に耐えられない可能性がある。
手術には高額な費用が必要。

私たちのケースでは10万円程度の出費となりました
レアケースかも知れませんが、手術の効果が発揮されない場合もあるようです。
私たちの結論
今後も前立腺肥大のリスクを抱えて暮らすことや、内服を継続する経済的な負担を考え「手術」を選択しました。

ちなみに、これまでは大きな問題がないのであれば、去勢などの外科的な処置やマイクロチップの埋め込みは避けたいという考えでした

今回の決断はクリニックや医師を信頼できたことが大きいよね
術後の経過
手術は麻酔からの回復の時間を含め半日程で終了。

特に術部の感染等もなく、10日後くらいに予定通り抜糸。
お陰様で失われた体力や筋力も、2ヶ月後には一緒に車中泊の旅に出掛けられるくらいまでに回復しました。(車中泊の様子はこちら)
思いがけない術後の変化
精巣を除去した結果、オスの本能が若干ですが薄まり、他の犬と以前よりも仲良くすることが出来るようになりました。
しかし、オスの本能が弱まった分、「食欲」が増し、以前は欲しがらなかった人の食べ物にも興味が出てきたようです。

食欲がない時に食べたアイスの味が忘れられないんだよね
高齢につき体力が落ちてくるので、太らせないように注意していきたいと思います。
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