251cc以上のバイクは定期的に車検が義務付けられています(新車時は3年、以降は2年毎)。
この車検がネックで大きなバイクを所有することを躊躇しているという話をよく耳にするのですが、なぜ車検が嫌われるのかというと、ズバリその費用と手間だと言えるでしょう。
今回の記事では時間のあるリタイア組はもちろん、現役世代なら有給休暇を取ってでも実施する価値がある、お得なユーザー車検について解説していきます。
バイクが趣味なオジサンは必見ですよ。

もっと早く挑戦しておけば良かったと後悔しています
車検費用の内訳
先ず車検に掛かる費用(2022年)を詳しく見てみると、以下の4つに分類されます。
- 1. 検査費用:検査登録印紙:400円 自動車審査証紙:1300円 重量税:5000円
- 2. 自賠責:25ヶ月分:9440円
- 3. 点検・手数料:バイクショップで車検を行った際に発生する点検や車検代行手数料
- 4. 消耗品などの部品交換:安全に走行するために必要な部品交換
車検の費用はズバリ6700円
車検の費用はズバリ6700円。
「1.検査費用」と「2.自賠責」に関しては車両に問題がなくても必要になる費用です。

自賠責だけいうと大型バイクより250クラスの方が高いんだよね
しかし、「2.自賠責」に関してはど車検の無い車両であっても加入が必要なので、純粋に車検だけに必要な費用は6700円ということになります。

車検ってもっと高いと思っていた

大型クラスと250ccクラスの必要経費って実はあまり大きな差じゃないんだよ
では何故車検は高額になるのか?
車検が高いというイメージはどこから来るのでしょう。
これは「3.のバイクショップで車検を行う」と点検料や車検代行など、人件費が発生するからです。

所謂、工賃や代行料ってやつだね
この金額はショップによって様々なのですが、この部分をユーザー自らが実施することで大きく車検費用を節約することができるのです。

前回の車検はショップに出して5万くらい掛かっていたから、かなりの節約ね
「4.消耗品等、部品交換の費用」については、車検のタイミングで点検し消耗品を交換するというサイクルが一般的になっているだけで、車検のないバイクであっても必要不可欠な費用といえます。
ユーザー車検にトライしよう
ではここから実際のユーザー車検について解説します。
とは言ったものの、車両の状態を把握できない人は素直にショップを利用しましょう。
節約よりも安全が大切です。

先ずは安全第一
1. 車検で求められる整備点検を実施する
点検整備記録簿に沿って点検整備を実施。
書式は「点検整備記録簿・別表7」で検索すると書式や書き方のアドバイスを得ることができます。
尚、ここで作成した点検整備記録簿は車検時に提出する書類なので丁寧に作成して下さい。
事前提出必須書類ではないですが、必ず点検作成し次の車検まで携行保存が求められています。

点検のレベルは普段からメンテしている人ならそんなに難しいことではないので、ぜひトライしてもらいたいです
2. 車検の予約をする
独立行政法人自動車技術総合機構のホームページで予約します。

私の居住地では9月に入って空いていたので、当日にHPから予約できました
午前中のセッションに予約できると、不具合を指摘されても対策し再検査を受ける余裕も出来るのでオススメです。
3. 自賠責の継続加入
現状の自賠責証書を持って大きなバイク屋さん等で手続きをするのですが、一般的には25ヶ月分加入します(9440円)。
4. 必要書類の確認
・車検証・自動車納税証明書・新旧自賠責証明書・点検整備記録簿を事前に用意し検査場に向かいます。

書類をまとめるクリップやクリアファイルがあると便利
検査当日

1. 必要な費用を支払う
陸運協会案内窓口で「2輪の継続継続検査を受ける旨」を伝え車検証を提示すると必要な証紙や印紙を用意してくれます(検査登録印紙:400円 自動車審査証紙:1300円 重量税:5000円)。
2. 受付
車検証、自賠責、事前に作成した書類を窓口に提示し、その他に必要な書類(自動車検査票と継続検査申請書、重量税納付書)を受け取り(一部は自動発行機で発行)サンプルに従って必要部分を書き込み印紙を貼り、再度窓口で確認してもらい検査に入ります。

予約番号を受け取ったメールはしっかり保存しておくことを忘れずに
車体番号など普段馴染みのないことを書き込むので、練習書式をダウンロードして見本を作っていくことをお勧めします(「バイク ユーザー車検 書式」等で検索すると入手できます)。
書類の自動発行機の使い方がイマイチ分からずタイムロスしましたが、他の人のやっているところを観察し何とかクリアしました。
3. 検査
ラインの手前で灯火類やフレーム・車体番号、外寸など確認後にラインに入ります。
ラインではスピードメーターやブレーキテスト、最後は一番鬼門といわれている光軸と光量の検査が行われます。

排ガスや排気音については年式によって扱いが違うそうです
検査員の方に「不慣れです」と申告しておけば、とても親切に教えてもらえます。

光軸・光量に関しては事前に予備車検場や大きなバイク屋さんなどで事前に調整することをお勧めします(2000円前後)。
また、旧車所有者で光量に不安がある方はお試し下さい。
4. 新しい車検証の交付
全ての検査に合格し合格印をゲットしたら指定の窓口に提出、程なくすると新しい車検証とシールがもらえます。

詳しくは
ユーザー車検については詳しく解説された情報がネット上にたくさんあるので、自分にあったものを選択して下さい。

ちなみに私は「あんまり面白くないブログ」を参考にさせていただきました。
この場を借りて御礼申し上げます。
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