出来る限り元気な仔犬を迎えるために知っておきたい知識として、今回はゴールデンレトリバーやラブラドールレトリバーなどの大型犬に多いと言われている「股関節形成不全」を取り上げてみました。
股関節形成不全とは
股関節形成不全とは股関節の形態的な異常で歩行障害や痛みが生じる疾患です。

飼う前はかなり神経質になってたなぁ
症状が重くなると痛みにより活動量が低下、筋肉も萎縮し股関節の可動域も減少してしまいます。
元気の良さが最大の魅力であるレトリバー、高齢犬になってもその元気を失って欲しくないですよね。
股関節形成不全の発症要因
発症の要因は7割が遺伝的要因で残りの3割が環境的な要因と言われています。
遺伝的要因
遺伝的な要因は親犬が股関節形成不全の因子を持っていることが原因となります。
しかしながら原因となる遺伝子は特定されていないことから検査によって判別することは困難です。
環境的要因
環境的な要因はカロリーの摂り過ぎによる肥満や滑りやすい床による足腰への過大な負担が原因です。

寝たきり犬にならないために早期からの対策が重要
元気な仔犬を迎えるために
余程の障害でない限り短時間観察しただけでは疾患に気付くことは出来ません。
とは言え、出来れば元気な仔犬を迎えたいですよね。
以下では私たちの経験を元に仔犬を迎えるポイントをまとめてみました。
遺伝的な要因を持たない元気な仔犬に出会うために
まずはブリーダーを探してみよう
信頼できるブリーダーから仔犬を仔犬を譲ってもらうことが最も確実です。
ではその「信頼」はどの様に判断すれば良いのでしょうか
まずはそのブリーダーさんとしっかりとお話をしましょう。
これから仔犬を迎える方の不安をしっかり受けとめてくれるか、犬と真摯に向き合う姿勢があるかなど、会話から感じることが出来るはずです。

最終的には人間性かも
親犬を見せてもらうことに拘らなくても大丈夫
可能であれば、親犬などその犬の血統に股関節の障害が無いか確認しましょう。
ネット情報には「親犬を見せてもらう」というアドバイスもありますが、残念ながら股関節の疾患は余程重症ではない限り素人では判りません。
実際に親犬を確認できることに越したことはありませんが、あまりそのことに拘らなくても大丈夫。
他の犬、犬舎や店舗の環境などで犬が丁寧に扱われているかはある程度判断出来ます。
また過度な宣伝をしていない、長く営業を続けている等はいい加減な商売をしていない証です。
冷静になって確認しましょう。
私たちもブリーダーさんから仔犬を迎えました
店頭に犬を置かないブリーダーさんだったので親犬を確認することは出来なかったのですが、巣立った後も丁寧に犬や飼い主さんたちをしっかりとフォローしている姿勢が垣間見れたことがポイントでした。

今でも月イチで遊びに行ってるよ
環境的な要因を防ぐために
ドッグフードに拘ろう
まずは適切な栄養を適量与えることが重要です。
良質なドッグフードは高価ですが、その分病気にならない丈夫な内臓や筋肉そして骨がつくられます。
給餌料に関しては前出のブリーダーさんや飼い主コミュニティの先輩たちのアドバイスによって助けられました。
住環境を整えよう
次に住宅環境です。
出来る限り滑らない床を目指しラグマットやタイルカーペットなどを敷き詰めましたが、走り回るとすぐズレる、痛む、汚れるで大変な苦労がありました。

無駄な買い物も随分したね
私たちが仔犬を迎えた時にはペットの歩行を考慮した床材はなかったし、滑りにくいコーティングなどもペットに特化したものはなかったと記憶しています。
現在はペットと暮らすことを想定した床コーティングがあるようです。
最後までお読み頂きありがとうございます。

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